トルコ語の影

30. 枯野という船(2)

長いので、二、三回に分けようかと思ったけど、分けると前後を参照しにくくなり、又ひとまとまりであるほうが分かり易いところでもあるので、このままで出すことにするね。 「枯野(からの)」という船のことは、日本書紀では「応神(おうじん)天皇」の巻に…

15.「あさかやま」の歌(2)

安積香(あさか)山、影さへ見ゆる、山の井の 浅き心を、わが思はなくに この「安積香」には、エコ−として少なくとも古いトルコ語の三つのコトバがあると考えられるの。(「エコー」については、「記事一覧」にある第5回目の「エコ−と仮名二音とセリ(芹)…

14.「あさかやま」の歌(1)

安積香(あさか)山、影さへ見ゆる、山の井の、 浅き心を、わが思はなくに この「あさかやま」の歌は、「古今和歌集」の前書きである「仮名序(かな・じょ)」というところで、 歌の父母(ちちはは)のやうにてぞ、 手習ふ人のはじめにもしける と云って挙げ…

7.「ウチ」=数「3」のこと

先回は「馬並(な)めて」のことを書いたけど、大伴家持(おおともの・やかもち)の次のような歌があるの。 馬並めて、いざ打ち行かな、渋渓(しぶたに)の 清き磯廻(いそみ)に、寄する波見に 「いざ打ち行かな」は「さあ行こう」。「磯廻」は弓なりに入り…

4.「やまと=大和」のこと

「やまとことば」の「やまと」は、「大和」って書くし、「大和」って書いて「やまと」って読むけど、どうしてそうなんだろうってことだけど・・ おじさんは、「かわ」は「川」、「そら」は「空」と書くのと同じで、「やまと」を「大和」と書くのは何の不思議…