安積香山の歌の解

16.「あさかやま」の歌(3)

「一富士(いち・ふじ)、二鷹(に・たか)、三茄子(さん・なすび)」、というのは、これらが初夢に出てくれば、いいことがある、ということだけど、今まで話して来たことでもって、これはひょっとして、「フジ」(富士)、「タカ」(鷹)、「ナスビ」(茄…

15.「あさかやま」の歌(2)

安積香(あさか)山、影さへ見ゆる、山の井の 浅き心を、わが思はなくに この「安積香」には、エコ−として少なくとも古いトルコ語の三つのコトバがあると考えられるの。(「エコー」については、「記事一覧」にある第5回目の「エコ−と仮名二音とセリ(芹)…

14.「あさかやま」の歌(1)

安積香(あさか)山、影さへ見ゆる、山の井の、 浅き心を、わが思はなくに この「あさかやま」の歌は、「古今和歌集」の前書きである「仮名序(かな・じょ)」というところで、 歌の父母(ちちはは)のやうにてぞ、 手習ふ人のはじめにもしける と云って挙げ…