2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

14.「あさかやま」の歌(1)

安積香(あさか)山、影さへ見ゆる、山の井の、 浅き心を、わが思はなくに この「あさかやま」の歌は、「古今和歌集」の前書きである「仮名序(かな・じょ)」というところで、 歌の父母(ちちはは)のやうにてぞ、 手習ふ人のはじめにもしける と云って挙げ…

13.「おつくり」のこと

ヤマトタケルとお父さんの景行天皇が仲睦まじく書かれている日本書紀の方では、景行天皇は、亡くなった息子タケル(日本武尊)のことが忘れられず、タケルが平定した国を巡(めぐ)ってみたいという思いに駆られて、東海の方から船で「上総国」(かみつふさ…

12. 眠り猫、鐘、芭蕉、筑波、おつくり

地固めのためにちょっと遠回りして、後で「アレクサンドロスの後とロ−マ」のタイトルに戻って、ユ−ラシアでの地理的な経路などについて話すね。皆、密接に関係することなの。それに、各回、長いと読むのが疲れるから、少し短めにする。 「後で詳しく説明する…