2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

22. ヤマトタケルの話の筋 (2) 出雲建

ヤマトタケルは西の方への遠征で輝かしい成果を挙げたけど、天皇のもとに還ってきて、休む間もなく東の方への遠征を命ぜられた時、ようやく天皇の真意を悟り始めるの。 今回のは、西の方の遠征から意気揚々として帰ってくる、まだ心の痛みを知らないヤマトタ…

21. ヤマトタケルの話の筋(1) 弟橘媛

古事記のヤマトタケルの話では、「九夜十日」の他に「日数」のことが二回出てくる。それは、 「五日(いつか)」と「七日(なぬか)」 なのだけど、「七日」は今は「なのか」とも多分「なぬか」とも云うけど、ここでは一応「なぬか」にしておく。 景行天皇が…

20.「一対の子音」と「古事記の話の筋」

「古事記」の話の筋って、変なところが多くて、どうしてそういう風な筋になるんだろう、と誰でも思う。 「ヤマトタケル」(=「倭建命」(やまとたけるの・みこと))の話があるのは、「景行天皇」のところだけど、そこにある「ネギ」(泥疑)と云うコトバの…

19.「一対の子音」と「掛け」

「鎌を掛ける」の技法で、人麻呂がとてもリラックスして作っている歌があるの。 その歌はこういう風に云っている : 「この岡で草を刈っている坊や(=わらは(わ))、そんなに刈ってしまわないでね。そのままでも、あのお方がいらっしゃれば、お馬が食べる…