「ウチ」と数「三」の係り
安積香(あさか)山、影さへ見ゆる、山の井の 浅き心を、わが思はなくに この「安積香」には、エコ−として少なくとも古いトルコ語の三つのコトバがあると考えられるの。(「エコー」については、「記事一覧」にある第5回目の「エコ−と仮名二音とセリ(芹)…
山部赤人(やまべの・あかひと)の有名な富士の歌、 田兒(たご)の浦ゆ、うち出(い)でて見れば、真白にそ、 不盡(ふじ)の高嶺(たかね)に、雪は降りける この歌では、「うち出でて」の「ウチ」と、「見れば」の「ミ」とが掛りになっているけど、でもそ…
先回は「馬並(な)めて」のことを書いたけど、大伴家持(おおともの・やかもち)の次のような歌があるの。 馬並めて、いざ打ち行かな、渋渓(しぶたに)の 清き磯廻(いそみ)に、寄する波見に 「いざ打ち行かな」は「さあ行こう」。「磯廻」は弓なりに入り…