2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

8.「ウチ」のことと「鎌を掛ける」のこと

山部赤人(やまべの・あかひと)の有名な富士の歌、 田兒(たご)の浦ゆ、うち出(い)でて見れば、真白にそ、 不盡(ふじ)の高嶺(たかね)に、雪は降りける この歌では、「うち出でて」の「ウチ」と、「見れば」の「ミ」とが掛りになっているけど、でもそ…

7.「ウチ」=数「3」のこと

先回は「馬並(な)めて」のことを書いたけど、大伴家持(おおともの・やかもち)の次のような歌があるの。 馬並めて、いざ打ち行かな、渋渓(しぶたに)の 清き磯廻(いそみ)に、寄する波見に 「いざ打ち行かな」は「さあ行こう」。「磯廻」は弓なりに入り…

6.「かたる、カタログ」「おとぼね、テレフォン」「ほね、ボウン」「かぎ、キイ」「にい、ニュウ」「馬並(な)めて、ナンバ−」

「かたる」(語る)というコトバは英語「カタログ」と親戚なんだ。二つともギリシャ語の「カタレゴ−」(ギリシャ語では、これ一つで「私は語る」ということ)というコトバから来ていて、やまとことばの「かたる」はこの場合、動詞の「る」がつくこともあって…

5. エコ−と仮名二音とセリ(芹)

前に書いた「岡目八目」(おかめ・はちもく)では、「おか」を「オク」という音に通わせて、そしてその「オク」という音に呼ばれたように、その音に「こだま」するようにして、「オクト」(数の「八」)や「オクルス」(目)がやって来る。 それで、そういう…

4.「やまと=大和」のこと

「やまとことば」の「やまと」は、「大和」って書くし、「大和」って書いて「やまと」って読むけど、どうしてそうなんだろうってことだけど・・ おじさんは、「かわ」は「川」、「そら」は「空」と書くのと同じで、「やまと」を「大和」と書くのは何の不思議…