2.「ありがとう」


ポルトガル語でも「サルビ」は「やあ」とか「これはこれは」といったところ。「サルバ」は「無事」ということ。


サッカ−ファンなら「オブリガ−ド」は「ありがとう」だって知ってる。日本の「ありがとう」は、ポルトガル語(ブラジル語)のその「オブリガ−ド」から来ているんじゃないか、って皆が云ってる。おじさんは若い人たちが云っているそのことはほとんどまちがっていない、と云ってた。「ブ」が落ちると「オリガ−ド」、そうするともうほとんど「アリガト」だ。


「ほとんどまちがっていない」というのは、ポルトガルの人たちが鉄砲を伝えた頃よりもずっとずっと昔から日本に「ありがとう」(ありがたし)のコトバはあって、それは「さらば」でも同じこと。ポルトガル語じゃないとすると、じゃあ、「さらば」「ありがとう」は一体どこから来たの、ということだけど・・



「オブリガトゥス」と「サルベ」がもともとのコトバで、2000年くらい前のイタリアの言葉、「ラテン語」のコトバなんだって。「オブリガトゥス」は「借りがある」、「恩がある」ということで、「ありがとう」、昔の云い方で云えば「アリガタシ」はそういう意味になる。



どうしてそんなに昔、そんな遠いところのコトバがこの日本で話されていたの、なぜそういうことになったの、ということ、おじさんの説明どおりにすると、ちょっと長い話しになるから、あとにする。